「Feel Happy Together 1999」(1999年)


笠原弘子さんの歌を、また聴いてみたい・・・。


十数年振りにそう思い始めた私が、街の中古CD屋を何軒かハシゴして、
ようやく1枚だけ見つけたCDがこれでした。


「Feel Happy Together 1999」。


つまりこのライブCDが、私がファン復帰後に初めて買ったCDです。


そして、1曲目の「セシルのいた夏」を聴いた時点で、
既に感動を覚えてしまいました。


「ああ、この人は、僕がすっかりその存在を忘れていたような時にも、
こうして、こんなに良い歌を歌ってきていたんだ・・・」
「そうだ、僕はこういう歌が好きで、こういう歌を聴きたかったんだ」


その後、どこか覚えのある懐かしい曲と、初めて聴く素晴らしい曲の
オンパレードに、すっかり参ってしまいました。
新鮮で、懐かしい。。。もうホントに「降参!」という感じです。


このライブアルバムを何度もリピートして聴いている私は、
ハタから見てもとっても幸せそうだったと思います。


十数年ぶりに聴く笠原さんの歌ですから、
どの曲もすべて印象深かったのですが、
中でも感動したのは「胸のコンパス」でした。


 「失うものは/もう数えない/私はここで生きているから」


失意の中で東京から故郷へ帰ってきた私でしたから、
笠原さんが歌い上げるこの歌に、どんなに勇気付けられたか・・・。
これからも、私の心のベストソングのひとつであり続けると思います。


ちなみに別の意味でインパクトがあったのは「ダマスカナ森の妖精」。
ファンタジックな掛け合い漫才?みたいで、
離れていた年月の活動の「奥深さ」を感じさせてくれました(?)


そんな訳でこのライブCDは、私に「笠原弘子
という歌手の素晴らしさを思い出させてくれた、
記念すべき大切な一枚なのです。