annniversary concert 第一部(前半)


 当日は台風が接近し、あいにくの小雨。


 地下鉄半蔵門駅を降りて会場である東京FMホールへと向かうと、
そこにはすでに怪しげな風体の人達が…。
う〜ん、何だか客層の6〜7割は独特の人達ですね。
ちょっと混ざるのが恥ずかしいですが、勇気を持って列に並びます。


 並んだ列の少し前に、やはりとっても怪しげな感じの、
メガネにセミロングっぽい髪でジャケットを着たおじさんと、
可愛らしい声の花束を持った女性がいたのですが、
それはどうやら、ゆうきまさみ先生と高田明美さんだったようです。後で判りました…。


 さて、会場内に入るとすぐ左側にすごい行列が。
どうもグッズ販売をやっているようです。
販売内容は「HK Tシャツ」「生写真5枚+年表」「H・K+サイン色紙」の3種類。
友人への土産として「H・K」を買っておこうかと思いましたが、
あまりの行列のため、とりあえずはパスして会場内へ。


 全部で260席とのことですが、意外と狭く感じます。でも流石に音響は良さそう!
私の席は前のほうですが、ステージに向かってかなり端の方だったため、
微妙にステージ中央の立ち位置は見難い感じです。ちょっと残念。。


 そうして予定時間を少し過ぎたころ会場が暗くなり、
舞台にスクリーンが降りてきて、いよいよ30周年記念コンサートの開始です!


 スクリーンには「セミ・プレシャス・ストーン」の頃などの、
十数年前頃の映像が流れ、BGMはなんと笠原さんのデビュー曲「告白〜いとしのジョゼ」。
懐かしい映像と懐かしい歌をバックに、ちょっと澄ました声の笠原さんのナレーション。
今日は30周年だから、今まで支えてくれたみんなに感謝し、心を込めて歌います、、、
というような内容で、これから始まるコンサートの内容に期待が高まります!


そして、ナレーションに続いて、ついに笠原さんが登場!!!


 黒っぽい色の衣装で、髪は上げてまとめています。
十数年振りに目の前で見る笠原さんですが、あの頃と全然お変わりなく、
相変わらずとても綺麗でいらっしゃることに、驚きと感動を覚えました!


 しかも曲はいきなり、「空へ・・・」です!


 「街並み 見下ろすのさ 一番高い場所で・・・」


しかしバンド演奏ではなくなぜかカラオケ。
あとのMCによると、みんなが昔TVで聴いたそのままの雰囲気で聴いて欲しかったのです、
とのこと。粋な計らいですね!


 そして2曲目は「いつかきみと」!!
もうこの2曲だけで感動で一杯です。始まってすぐにこんな名曲を続けて聴けるとは。


 「いつでもみてるよ きみの心が 誰を向いてても・・・」
   「こんなに こんなに きみが好きなんだ 大事な夢さ・・・・」


これは私が高校生のころ、大好きだった歌。。。
こうして十数年振りに生で聴けるとは感動です!


それにしても、なんて美しい声なんでしょうか・・・。やっぱりCDとは違います。
ただただ、聴き惚れてしまいます。。。


 ここで最初のご挨拶のMC。ああ、笠原弘子さんのMCだ。。何だか懐かしい・・・!


 3曲目はメドレーで、まずは「魔法のエンジェル スイートミント」。


 「わたしミント 12歳 魔法のエンジェル!」 (笑)


これも懐かしい歌ですね〜!しかもすごく上手く歌いこなしていて、
なんだか別の良い歌みたいに聴こえるし!(笑)


次のメドレーは「くちびるにメモリー」。ああ、これもやっぱりいい歌だなあ。。。


 「久しぶりに降りた駅は いつの間にか建て替えられて まるで見知らぬ街のよう」


サビの「Not so long as a change...」の響きが最高!


メドレー最後は「アッセンブルインサート」!ノリ良いなあ〜!


 「正義のヒロインの 一途なストーリー
 /取柄はひとつだけど わかるでしょ? きみこそスター!」


これも改めて良い歌!しばらく聴いてませんでしたが、
生歌でこうしてノリノリで聴くと、新たな魅力に気付いてしまいますね!


 ここで再びMC。
笠原さん、メドレーを力一杯熱唱したので、一仕事終えて爽快!みたいな表情。
「まだ始めなのに、これで力尽きるかと思った」みたいな発言もあり(笑)
しかしなんだか歌ってる笠原さんって本当に楽しそう・・・。
見てるこちらまで楽しくなってきて、段々と昔に戻ったような気持ちになってきます。


 次の曲は「Teenage dream」。


 「いつも夢見ていたい いつも自由でいたい そして飛び切りの微笑でいたい」


サビでは前のほうの人が、「心と(こころと!)瞳の(ひとみの!)」みたいな掛け声をして、
笠原さんが笑顔で「懐かしい〜!」と発言する一幕があり。
私もこの掛け声、昔、どこかで聴いたことある気が・・・。
この辺から自分もけっこう乗ってきて、遠慮なく手拍子してノってました。


 続いて「アバウトにメランコリー」。これもキレイなメロディーで好きな歌なのです。


 「あなたの背中の向こう 燃えてゆくよ 茜空
    /いつか見た夢の1コマのよう 静かな笑顔」


むかし生で聴いたことがある気がしますが、今回の方が圧倒的に良いです。
どうしてこんなに綺麗な声で、こんなに上手く歌えるのでしょう。。。
ホントすっかり聴き惚れてしまいます。


 そして「約束の土地へ」。歌い出だしがちょっと遅れて、
コーラスの声が先に出てしまい、慌てて後から歌い始めました(笑)
まだ前曲の余韻に浸っているトコだったので、
そもそも曲の間隔の取りかたが良くなかったですね。
この歌、CDではサビあたりの声の出方が微妙なのですが、
しかし、この生バージョンは最高でした!


 「誰も気付かないけど 滅びの歌が低く 流れてる だから駆け降りるの」
   「ああ 約束の土地へ どうぞ導いて 罪人の群れを・・・」


笠原さん、この時は歌いながらも厳しい表情で、
すごく感情移入して歌っているのが印象的でした。


 確かこのあたりのMCで、「機動警察パトレイバー」が無かったら、
今の私があったかどうか判らない、というようなことを話していたと思いますが、
会場にいたゆうきまさみ先生はうれしかったでしょうね!


 ここでやっとバンドメンバーが登場してメンバー紹介。ここまではカラオケでした。
知っている人はいないみたいだと思ってましたが、最後のスタッフロールで、
バンマス&キーボード&ギターの「あっきー」が、あきづきかおる氏だと判明。


 次曲紹介のMCで岡崎律子さんについて。
私はこの人を知らないのですが、曲を聴く限り、惜しい人を亡くしたと心から感じます。
岡崎さんは、もうすぐ自分が死ぬことが判っていて、
この「I'm always close to you」を作ったんですね。。。


歌う前に笠原さんが「では、歌う前に水を飲みます。」と水を飲みながら、
(つぶやくように)「ちゃんと歌いたいもんね…!」と言われたのが印象的でした。


 「明日など無いかもしれないのに どうして今日を過ごしてしまう?
   /今がすべてと ちゃんと知っていた筈なのに・・・」


 「行き着けないときは ゴールが欲しくて ただ もどかしくもがいて走った」
 「ゴールが見えると今度は惜しくて
    もっともっと居たい まだ続けていたいって 思うのね」


私もこの歌にはとても思い入れがあり、しんみりと聴きました。
心に直接響いてくるような澄んだ歌声で、、、この曲も本当に感動的でした!


 ここで第一部の前半は終了!笠原さんは衣装チェンジに舞台を一時退場し、
バンドによるつなぎの演奏が始まります。


 (第一部後半へ続く。)