ボーカリストの条件。


 最近、やっとRD-XS38とPCの接続に成功したので、
笠原さんのビデオやDVDの動画を、iPod登録用として転送したりしてます。


それにしてもライブビデオを見直していると、
笠原さんの歌っている姿というのは、
ときに美しかったり、凛々しかったりで、ついつい見惚れてしまいます。


CDで歌声だけを聴くよりも、
歌っている姿と一緒に観た方が、歌に説得力があって魅せてくれるというのは、
面白いことだなあと、思うのです。


話は変わりますが、
私はEvery Little Thingが大好きです。
特に五十嵐さんが脱退して路線変更した後の、
あの柔らかい雰囲気の楽曲たちは、どれもかなりのお気に入り。


さて、そのELTのボーカル・持田香織
彼女はとても良い詞を書くし、歌声も独特の雰囲気があって聴かせてくれます。
ビジュアル的にも好みの感じですし、あのボーっとしたキャラにも好感を持ってます。
(でも最近のピッタリおかっぱヘアは流石にちょっとヘンです!(笑))


しかし、、、どうも、歌っている姿が綺麗じゃないのですよね。。。
モッチーには悪いですが、誤解を覚悟で言い切ってしまえば、どうも品がない・・・(笑)
だからライブビデオは持ってませんし、ライブにも行こうと思ったことはありません。
歌は本当に大好きなんですけどね。。。


山下達郎
私などが言うのもなんですが、天才です、この人は。
曲も詞も編曲も、そして歌も、素晴らしいものを創る人だと思います。
でもね、見たことがあるのですよ、CD屋で、ジャケットで初めて山下達郎の写真を見て、
「え!?このひとが???」っと言って、凍りついた女子学生の2人組を・・・(笑)
ビジュアル的には、すみません、そんな感じですよね。


松任谷由実
またもやこの人も素晴らしい天才です。
でも意外と、「ユーミンの歌は良いんだけど、歌声はあまり好きじゃない」と
言う人は多いようです。私は気になりませんが、でも、けっこう癖がありますものね。
そこにHi-Fi SETが出していたようなユーミンのカバーアルバムの市場があった訳です。
(でも確かHi-Fi SETは、メンバーが事件を起こして解散しちゃったんですよね(^^;)


もし山下達郎がイケメンだったら、もしユーミンが滑らかな美声の持ち主だったら、
日本のPOPS界の歴史は大きく変わっていた、かもしれませんね。


世界に一つだけの花」を、
もし最初から槇原敬之が歌っていたのなら(SMAPが歌っていなかったら)、
あれほどの大ヒットには、ならなかったのではないでしょうか。
もちろんあれだけの名曲ですから話題にはなったと思いますが、
まっきーの歌には今までも名曲はいくらでもありますから。
(たいていほぼ埋もれてますが(笑))
今回も「まっきーって、やっぱり良い歌を歌うよな〜」で終わったような気がします。


同じ楽曲であっても、それを誰がどのように歌うのかによって、
聴き手への伝わり方や印象はずいぶんと違いがあります。


楽曲に込められたメッセージをうまく表現し聴き手に伝えること、
それが歌手の役割ですが、そのためには「歌」も「ビジュアル」も、
両方から表現できるのが有利ですし、その表現力に幅があればあるほど、
様々な楽曲の魅力を引き出し、伝えることが出来るでしょう。
そしてその歌手に、固定化したイメージが付いていないほうが、
表現の可能性の幅は、より広がるでしょうね。


笠原さんは、その点、歌声もビジュアル面も申し分なく、
しかもその双方を活かす表現力にも、とても優れています。
そして、これだけ活動が長いにもかかわらず、あまりイメージがついていない、、
もしくは、そのイメージされる色は透明に近いように感じるのです。
そういった点では、魅力的なボーカリストとしての条件を、充分に備えた人だと思います。


ライブ映像などを見ながら改めて、
歌手としての笠原弘子さんについて、そんなことを感じたのでした。