クリスマスディナーショー2005 <その4>


ちょっと余談など・・・。


先ほどTVで、
「カラオケを歌詞を見ずに間違わないで歌い切ったら200万円!」
という番組が放送していました。
私もそこそこJ-POPには詳しいつもりですが、
でも改めて歌おうとすると、なかなかちゃんとは歌詞を覚えていないものですね。
ほとんどの芸人さんやタレントさんも素で間違えていました。
そういえば、私は笠原さんの歌なら、何曲くらい歌詞を完璧に歌えるのかな?
昔なら「Semi-Precious Stone」位までの歌なら、
イメージアルバムも含めて全部覚えてる自信があったのですが、
今ではかなり怪しいかも・・・。


ところで、私は歌において、歌詞というのは非常に重要なものと考えています。
たぶん、歌詞を重要視しているからこそ、外国語で歌われる洋楽よりも、
歌詞の言葉がすっと胸に入ってくるJ-POPのほうに、興味の中心が行くのでしょう。
確かミスチルの桜井さんも、その理由で洋楽よりJ-POPが好きだと言ってましたが、
別にそのマネじゃないですよ(笑)


しかし、歌詞の一言一句「てにをは」までを正確に歌うことこそが重要なのかと考えると、
それはまたちょっと違うような気もします。
歌詞が表現しようとする世界、その伝えようとする気持ち・雰囲気を、
音楽を聴く人の心に伝えること、伝わること、
歌手を”アーティスト”と呼ぶのなら、それが一番大切なことなのかな、、、と思います。


歌を聴くとき、別に言葉で説得されたいわけではないのですよね。
言葉とメロディを媒介として、言葉だけでは伝わらない、
メロディだけでは伝え切れない何かを、心へと伝えてくれるのなら、
それは良い歌だと思うし、その歌い手を、良い歌手だと感じることでしょう。


いや、これは別に何かのフォローではなくて(笑)、
私のように歌詞を重視して歌を聴く人間であっても、
一生懸命に何かを伝えようと心を込めて歌うとき、
もし少しくらいその歌詞が原詩と違ったとしても、
それは大して問題ではないと考えます。


歌詞カードのとおりに歌える歌手であることよりも、
聴く人の心を動かすことが出来るような歌を歌えること、
それこそが良い歌手というものなのだと、思うからです。


もちろん、笠原弘子さんは私にとって、
その貴重な「良い歌い手」のひとりである訳です。


余談、おしまい。




さて、ステージ上に登場して歌う笠原さん、
スポットライトにキラキラと輝く、綺麗な瞳がとても印象的でした。


「いつかきみと・・・」と「空へ・・・」を歌い終わったところで、
まずは笠原さんから「最後までごゆっくりお楽しみ下さい!」と初めのご挨拶。
と同時に、テーブル席だったのでみんなヘンな体勢のままで聴いていたことを
気に掛けて下さって、「遠慮しないで椅子をこっち向きにして下さいね!」とのお言葉。
優しいお気遣いが嬉しいです・・・!


続いては「特別な朝」。
これはとっても懐かしい曲。
昔にファンだった頃も歌詞やメロディが可愛くて好きでした。
今回はPOPなアレンジが絶妙で、
あきづきかおるさんのギターがカッコ良かったです。
始めの2曲が静かな曲だったこともあり、
この歌の明るさが際立っていてとても楽しい気持ちになりました。
次に「Tea For Me」。これまた懐かしい〜。
ライブアルバム「Tea For Me」でも、良いアレンジをしているなあ、
と思いましたが、今回のもなかなか良かったです。
今回は選曲も良かったですが、
何より曲のアレンジが、「ディナーショー」という雰囲気に大変合っていて、
それが大きな勝因(?)ではないかと思いました!


ここで再びトークが入り、バイオリンのあらいめぐみさんが登場。
笠原さんの「ここからはNew Album『H・K』からお楽しみ下さい!」の声と共に、
バイオリンの前奏が始まってまずは「H・K」から「I will be there」です!
これも大好きな曲!30周年記念コンサートの時よりも、
「自分のものにして歌いこなしている」感じがしました。
アレンジは雰囲気に合わせたのか少しスローテンポで静かな感じに仕上がっていました。
続いて「恋歌」。ピアノメインで要所要所でバイオリンが絡む、
かなりジャズっぽいアレンジになっており、非常に良かったです!
じつはこのアレンジで聴いて以来、この歌の新たな魅力に気付いてしまい、
ずっとIPODヘビーローテーションで聴いています。


次は同じく「H・K」から「My Best Friend」「夏のリトグラフ」と続いて、
「H・K」でもうひとつの大好きな曲「I DREAM〜ハート壊れそう」!
・・・この歌、最高でした。
もうまさにこの場で歌うために用意されて作られた歌だったんじゃないか?
というくらいに、ディナーショーの雰囲気にピッタリで、
笠原さんの美しい歌声と演奏にウットリと聴き入ってしまいましたよ・・・。


ここで少しトーク
TVアニメの「おねがいマイメロディ」への御出演のお話などだったと思います。
笠原さんはマイメロディ大好きで、毎週録画してでも観ておられるそうです。
私も見て見ようかなあ・・・?
ちなみに映画「ポーラエクスプレス」も絶賛しておられました。
これもいつかチェックしないと!


そして、「I'm always close to you」が始まります。
30周年記念コンサートでは歌詞を間違えてしまいましたから、今回はリベンジですね!
これも心に響く、大好きな曲です。また聴けてよかった・・・。


でも、また歌詞間違えちゃいましたね・・・(涙)
しかし、それでも、大丈夫です。この歌の直前のトークで、
ファンのみんなとこうしてまた一緒に過ごせる時間を持てたことを、
とても幸せに思う、、、と話しておられましたね。
きっとこの歌は、みんなの心に伝わったと思います。
少なくとも、私は感動しました!


うん、きっとそうなんですよ、岡崎さんがね、また次も歌ってね・・・、
と言っておられるのでしょう、きっと!
笠原さんは、この歌を次回も歌って下さるでしょうか?
もしまた次も聴けるなら、それはファンとしては大変嬉しいことです!
今回は途中の間奏でいったん音が止まって、
再び始まるところのタイミングもちょっと惜しかったように思います。
いつかこの素晴らしい歌の完璧バージョンが聴けますように!


次の「約束」(マクロス2より)もディナーショーの雰囲気にピッタリでした。
これも「恋歌」と同じく、このアレンジで聴いて以降、
前よりも好きになってしまい、よく聴いています!


その次は「あま色の夢のつぼ」。
たしか「アッセンブル・インサート」のエンディングでした。
これも昔好きだった懐かしい曲です。歌詞の「淡い夜に 浮かべた小船」を、
とまとあき氏が「淡い夜に 浮かべ タコ船」という冗談を言ってたような(笑)
しっとりと歌う笠原さんの歌声。ムーディーで良いですね・・・。


そうして大満足のうちに、ここで前半は終了!
笠原さんは「あま色の夢のつぼ」を歌いつつ、各テーブルの間を歩きながら一時退場し、
あきづきかおるさんが気持ち良さそうにピアノを奏でてつなぐ、
クリスマスソングメドレーの始まりです。


(つづく)